當麻寺

當麻寺

(たいまでら)


612年、麻呂子親王(聖徳太子の弟、用明天皇?の第三子)によって、二上山の東麓に創建された寺院。創建の進言は聖徳太子によるらしい。

日本で唯一、創建当初の東塔・西塔が揃って現存していることや、「中将姫伝説」でも有名。


中将姫伝説

中将姫は奈良時代に実在した人物。右大臣を務めた藤原豊成の娘とされる。(藤原豊成……藤原仲麻呂の兄)

継母との折り合いがうまくいかず、命を狙われるようなこともあったため、極楽浄土を願って當麻寺で尼僧となった。

中将姫は17歳の時に一夜で大きな曼荼羅(下記「當麻曼荼羅」参照)を織り上げ、29歳で極楽浄土へ向かったという言い伝えがあり、これが「中将姫」伝説である。

(ちなみに中将姫は誕生寺?(奈良市)で生まれたとされている)


當麻寺の文化財

  • 曼荼羅(まんだら) / 當麻寺には「1. 當麻曼荼羅」、「2. 文亀本當麻曼荼羅」、「3. 裏板曼荼羅」がある
    • 1. 當麻曼荼羅 / 當麻寺の本尊。根本曼荼羅とも呼ぶ。奈良時代に中将姫が一夜で織り上げたという伝説の曼荼羅で、四方 4m 近い大きさ。現在は保護のため公開されていない。
    • 2. 文亀本當麻曼荼羅 / 1 の転写版で、室町時代に作られた。現在本堂に安置・公開されているのはこの曼荼羅。
    • 3. 裏板曼荼羅 / 1 の曼荼羅を貼り付けてあった板から 1 を剥がした際、剥がし切れずに板に付着したまま残っている曼荼羅。非公開
  • 曼荼羅厨子 / 奈良時代に作られたもので、現在は 2 の曼荼羅が収められている。扁平六角形の厨子はここと平等院、中尊寺の3ヶ所にしかない。
  • 東塔・西塔 / 天平時代に作られた三重塔。古代造立の塔が東西2棟とも現存している、日本唯一の場所
  • 梵鐘 / 白鳳時代のもので、日本最古の梵鐘
  • 四天王寺立像 / 白鳳時代に作られた仏像(多聞天像を除く)。法隆寺四天王像に次いで、現存している中では日本で二番目に古い四天王像。ちなみに3番目は法隆寺四天王像らしい。多聞天像は鎌倉時代の補作とされている。

日本で最初の和漢薬「陀羅尼助(だらにすけ)」

當麻寺のある当麻町(たいまちょう)は、役小角?が修行の地として使っていた地域である。

その役小角?直伝の薬として當麻寺に伝わっているのが「陀羅尼助」で、これは日本で最初の和漢薬であるとされている。

この薬は、現在でも胃腸薬として薬局で売られている。見た目は仁丹ほどの大きさで味は苦い。


相撲と当麻

垂仁天皇(記紀伝承期の天皇)時代、この地に当麻蹴速(たいまの-けはや)という強者がいた。その噂を聞きつけた天皇は、出雲の勇士・野見宿禰(のみの-すくね)を呼び、二人を対決させた。これが日本で最初に行われた相撲とされている。

穴師坐兵主神社で行われたこの対決に勝ったのは野見宿禰で、当麻蹴速が持っていた当麻の地一帯を与えられたと伝えられている。(『日本書紀』)


場所

住所: 葛城市当麻

ご近所: 二上山鳥谷口古墳、石光寺?

當麻寺

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